3/5 春旅行5日目 鹿児島中央〜熊本
おはようございます。
7時に起床。朝風呂へ。最高ですね。ちょい熱めのお湯で目がさめる。
さて、今日は肥薩線経由で熊本へと向かう予定なのだが、一つ大きな懸念が。
雨。
都会の人は台風でも来ない限り電車は止まらないと思っているかもしれないが、ここは九州。山の中を走る路線はまとまった雨が降るとすぐ止まる。
不安が杞憂に終わることを願って調べてみると…
はい、止まってます。
幸い雨は上がっていたので、動くことを願って鹿児島中央駅へ向かうことに。肥薩線がそう簡単に動くとは思えないけど…
駅に着いて、とりあえず朝食をとる。すると、「運転を見合わせておりました日豊本線は、順次運転を再開いたします」という放送が!
これで、上の乗り換え表でいうと隼人駅まで行くことはできる。しかしその先の肥薩線は動いていない。ここで選択肢は2つ。肥薩線の再開を信じて隼人まで行くか、ルートを変更し、川内経由で熊本へ行くか。
悩んだけど、肥薩線のスイッチバックとループ線は、自分の中での今日の目玉だった。どうしても諦めたくない。ということで一か八か隼人まで行くことに。
駅員さんに尋ねると、とりあえず今ホームにいる宮崎行きに乗れとのことだったので、ホームへ急ぐ。
「宮崎行き、間も無く発車いたします」
急げ!!
プシュー。ガタガタガタ…
世は無情である。
さて困った。次の日豊本線の普通列車は10時35分発である。しかしこれに乗ると、肥薩線が時間通り動いたとしても熊本に着くのが20時半ごろになってしまう。これはしんどい。ここでも選択肢は2つ。諦めるか、特急きりしまを使って隼人へ向かうか。もちろん、18きっぷで特急には乗れないので、追加料金を支払うことになる。
これが最後のチャンスだ、きりしまに乗ろう!決断は早かった。
禁断の特急券。
しかし、定刻になっても電車はやって来ない…どうした、特急は優先して走っているはずなのでは…
「9時35分発の特急きりしまは、折り返し運転となり、こちらに向かう電車が遅れているため、10時45分ごろの発車となる見込みです」
ここまでか。
駅員さんも「肥薩線は簡単には動かないよ〜」と言ってるので、肥薩線チャレンジはここで終了。ルート変更で、川内経由で熊本へ向かうことに。
しかし、このルートはこのルートで一つ大きな問題がある。
九州新幹線ができたタイミングで、八代〜川内間は第3セクター化され、「肥薩おれんじ鉄道」として走っているのである。つまり。この間はJRではないので、18きっぷが使えないのだ。
しかしまあ、これは回避しようがない問題なので、追加料金を払って肥薩おれんじ鉄道に乗るしかない。恨むぞ、雨。
川内駅で乗り換え。18キッパー用のフリーきっぷもあった。
ファミマ電車が来た。おもろい。
不慮の事態だったが、おれんじ鉄道は一度乗ってみたかった路線なので、せっかくなので楽しみたい!
くまモン列車に遭遇。かわいい。
誰がどうやって数えているんだろう…
途中から外は霧になった。
日豊本線もそうだったが、海と山がすごく近い。さっきまで海岸線を走ってた列車が、すぐに山中を走っている。景色がコロコロ変わるので車窓を見ていて飽きることがない。
楽しい。
最高に好きな路線だった。
道中は大半が無人駅で、運転士がきっぷを切る。でも思ったより人の乗り降りは多かった。地域のおじちゃんおばちゃん、学生、いろんな人が「足」として利用していた。
そもそも、3セク化されるということはどういうことか。採算が取れるのであれば、JRが手放すはずがない。裏を返せば、採算の見込みがないから手放した、お荷物路線だったのかもしれない。
それでも、ここに鉄道は走り、たくさんの人を運んでいる。
おれんじ鉄道は、「おれんじ食堂」という観光列車を走らせている。地元の食材をふんだんに使い、沿線の魅力も楽しめるような電車だそうだ。これのおかげで、おれんじ鉄道は収益が大幅に上がったという。何か新しいものを作るのではなく、もともとそこにあるものをどう生かすか、そんな視点が素敵だなあと思った。いつか乗ってみたい。
八代で再びJRに乗り換えて、熊本へ。
お〜都会だなあ!
本日の宿泊先はゲストハウス。
黒い畳が新鮮だった。
熊本でのミッションは馬刺し。オーナーオススメのお店へと向かう。
古民家をリノベーションしたYOKOBACHIというお店だった。
牛タンとレモンのサラダ。
ポテトフライ。
盛り付けも綺麗だし、味も最高にうまい。料理がおいしい居酒屋久しぶりに行った気がする。
馬刺し。人生で初めて食べたけど、ほっぺたが落ちるかと思った。
ゲストハウスに戻って早めに就寝。
明日は3人での旅行は最終日。熊本を観光して福岡に戻る予定です。